国際日本科目
「国際日本科目」区分は、異文化の理解、日本文化の再確認など、留学に必要な基本的な知識を獲得することを目的とする科目群です。講義を中心とする「講義型」と、受講生の能動的な活動を中心とする「セミナー型・プロジェクト型」の2つの科目群に区分されています。2019年度以前入学者は「ゲートウェイ」区分として履修します。
「国際日本科目」区分の修了要件 (2020年度以降入学者)
2020年度以降入学者の「国際日本科目」区分については、最低修得単位は2単位、修了要件単位に算入できる上限単位数は20単位です。
国際日本科目 | 英語 | 留学 | 修了証書 取得要件 | |||
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講義型 | セミナー型 プロジェクト型 |
英語科目 | 展開/専門英語 | 短期留学 | 長期留学 (単位互換) |
|
2-20 | 6-10 | 2-8 | 4-8 | 30 |
「ゲートウェイ」区分の修了要件 (2016~2019年度入学者)
「ゲートウェイ」区分の講義型科目については、最低修得単位は1単位、修了要件単位に算入できる上限単位数は10単位です。セミナー型・プロジェクト型科目については、最低修得単位数の設定はありませんが、上限単位数は10単位です。
ゲートウェイ | イングリッシュ コミュニケーション | 留学 | 国際体験 | 修了証書 取得要件 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
講義型 | セミナー型 プロジェクト型 |
短期留学 | 長期留学 (単位互換) |
インターンシップ | ボランティア | ||
1-10 | 0-10 | 8-24 | 4-8 | 2-4 | 30 |
(1)講義型 (2020年度以降入学者)
講義型科目は、普遍教育科目のうち、英語科目、初修外国語科目、国際科目、教養展開科目の一部にこれに該当する科目があります。世界の中で日本はどのような存在なのか、異なる文化や考えをもつ他者とどのように協力していくのかなど、国際化する社会で生きていくために基礎となる考え方を学びます。また、専門科目及び大学院開講科目の一部にも指定科目があります。 なお、普遍教育科目の国際科目(基礎)は、全て国際日本学の「講義型」区分に指定されています。国際科目(基礎)は2単位必修のため、「講義型」区分については、全ての学生が最低2単位は修得することとなります。(2020年度以降入学者)
- おすすめ科目: 留学学、 世界の中の日本・日本の中の世界、国際社会へのパスポート
(2)セミナー型・プロジェクト型 (2020年度以降入学者)
セミナー型・プロジェクト型科目は、普遍教育科目のうち、国際科目、地域科目、教養展開科目の一部にこれに該当する科目があります。特定のテーマに関して留学生と協働学習を行う科目や、グローバルな環境下で社会体験を行う科目などがあります。アクティブラーニング科目やPBL型科目を中心に構成される科目群で、将来グローバルな舞台で活躍するために、クリティカルに考える力や課題解決能力を育成します。また、専門科目及び大学院開講科目の一部にも指定科目があります。
- おすすめ科目: ジャパニーズスタディーズ(JS)、グローバル・スタディ・プログラム(GSP)、グローバル・フィールド・ワーク(BOOT)、グローバルインターンシップ、グローバルボランティア
- 以下の科目はskipwiseプログラムにより開始されました。
グローバル・スタディ・プログラム (GSP)
プログラムの概要
グローバル・スタディ・プログラム(GSP)は千葉大学の普遍教育科目における国際発展科目群の国際科目(展開)として開講されている、千葉大学と海外の協定大学が連携し、第3タームおよび第6タームを利用して実施する短期集中型プログラムです。 千葉大学または海外の協定大学を開催地として、2週間程度の期間で実施されます。 グローバル・スタディ・プログラム(GSP)は協定校の学生との協働学習に焦点を当てており、英語を媒介言語としながら、特定の課題に関して学術的な講義を受け、フィールドリサーチをし、課題の発見や解決案のプレゼンテーションをワークショップ形式で行います。海外の学生と協働して学ぶことで、文化的背景の異なる人々への感受性や異文化への対応力だけでなく、異文化間コミュニケーションへの積極的態度が養われます。
相手校
アリストテレス大学(ギリシャ) シンシナティ大学(アメリカ) ドレスデン応用科学大学(ドイツ)
※グローバル・スタディ・プログラム(GSP)には国内で実施するプログラムもありますが、そちらは「留学」区分として申請することはできません。海外で実施するプログラムは「留学」区分として申請できます。
グローバルインターンシップ
プログラムの概要
国内外の企業、官公庁での就業体験を行います。グローバルに進展する経済の動向や、それに伴う生活の変動について学び、そこで求められる能力や知識を認識し、自らのキャリアについて考えを深めます。
海外プログラムには、現地企業やNPO法人等において2~3週間の実地体験を行うものや、派遣先企業で問題解決型のインターンシップを行うプログラムなどがあります。
◎グローバルインターンシップは海外での実習を含む場合、修了要件区分「留学」区分に読み替え可能です。
これまでの派遣先
- マレーシア(イオン株式会社でのPBL型学習)※
- マレーシア(イオンフィナンシャルサービス(金融系企業)でのPBL型学習)※
- インドネシア(インドネシア大学+広告代理店等でのインターンシップ)
- インド(IT系企業等でのインターンシップ)
- ハワイ(環境ツーリズムインターンシップ)
- 香港(旅行会社でのPBL型学習)※
- PBLとはProject Based Learningの略語で、課題の発見・解決に挑戦する実践的な学習形態です。
グローバルボランティア
プログラムの概要
2週間程度、国内外のNPO法人、施設、国際機関、フィールドなどで様々な人々と交流し、グローバル社会における課題を発見し、多様な視点から現実社会の理解を深め、その課題と向き合っていくために必要とされる考え方、幅広い教養、実践的な知識を身につけます。
◎グローバルボランティアで海外で実施するプログラムは、「留学」区分に読み替え可能です。
これまでの派遣先
- 国内または世界各地(例:ベトナム、フィリピン、レソト、バングラデシュ等)
これまでの活動内容
- 国内プログラム
成田空港での利用者案内、フェアトレードイベントのサポート、
外国につながりのある子ども達への学習支援、
日本でボランティアを行うために来日する外国人青年のサポート等 - 海外プログラム
児童福祉ボランティア、環境保護、井戸掘り、インフラ整備、幼稚園での活動、貧困地域での食糧配給の活動等
卒業後もグローバルボランティアに携わる先輩の声
在学中グローバルボランティア国内・海外プログラムに5回参加し、現在お仕事する傍ら、レソトプログラムの開発にも携わる卒業生にお話を伺いました。
2022年度 文学部卒業 渡邊莉瑚さん
Q1
在学中のグローバルボランティアでの留学経験について教えてください。
A1
特に印象に残っているのは、初めての一人海外でタンザニアに行き、ボランティアを行ったことです。言語も通じず大変なことも多くありましたが、ワーク最終日に子どもたちが私に歌を歌ってくれてとても嬉しかったのは今でも覚えています。
Q2
現在のお仕事や、取り組みについて教えてください。
A2
現在は旅行関係の仕事をしています。“秘境“と呼ばれる場所を対象に扱う会社で、レソト行きのツアーもあり、GVで得た知見は役に立っています。今後はもっと日本の人と現地の人を繋ぐことができるような企画を作りたいと考えていますし、子ども教育の分野にも携わっていきたいです。
また、レソトでの活動は学生時よりは本格的ではないものの、今でも関わっています。現在ありがたいことにレソトでアート関係のプロジェクトをしないか、と声をかけていただいており、今後また面白いことがレソトでできるかもしれません。
Q3
レソトプログラムを開発したきっかけや、プログラムの内容について教えてください。
A3
レソト現地の団体であるPossible Dreams Foundationと村でのプロジェクトを始めるために、日本でクラウドファンディングを行い資金を集めました。本活動は多くの方の支援や応援のおかげで成り立っており、『もっとこの活動を継続的にやっていきたい』『輪を広げたい』という想いが本プログラムを作るきっかけになりました。
レソトのプログラムの特徴は何といっても現地の村へ行き、ローカルな文化を体験しながら活動ができる点です。朝は動物の鳴き声や村の人々が一日の準備をする音で目が覚め、夜は村人と焚火を囲んでご飯を食べる生活は、 なかなか経験できないと思います。村人は英語が話せないので現地のソト語や身振り、現地のスタッフの通訳等でコミュニケ―ションを取ります。首都では、ほとんど英語が通じるので、英語やソト語を使います。
Q4
最後に履修を検討している学生たちにメッセージをお願いします。
A4
参加する前は『なかなか行けなさそうなアフリカに行ってみたいな』という正直少し軽い気持ちでタンザニアのGVに参加しました。しかし、その経験が自分の価値観だけでなく人生を大きく変えるきっかけになりました。参加の動機はどうであれ、あの時GVに参加して本当に良かったです。他とは少し違う経験をしてみたい方、現地の生活を存分に味わいたい方におすすめのプログラムです。少しでも興味があればぜひ参加してみてください!
在学中の渡邊さんのレポートはこちら(GV2020-2021年度活動報告書 p.19)